個人事業主、中小企業が記帳代行を依頼するメリットとは
記帳代行とは、企業や個人事業主が日々の経理業務(仕訳、帳簿の作成など)を専門業者に委託するサービスのことです。
事業を営むうえで日々発生するお金のやりとりを、会計上では取引といい、その取引内容を帳簿に記載することを「記帳」といいます。事業を営んでいると、さまざまな取引が発生します。法人でも個人事業主でも、取引内容を正しく記載した帳簿を作成しなければなりません。法人税や所得税は、帳簿にもとづいて税額を計算し申告するため、作成した帳簿は一定期間の保存(7年)が義務付けられています。
記帳代行の具体的な内容
①仕訳入力: 日々の取引を会計ソフトに入力する。
②帳簿作成: 資産、負債、収益、費用などの科目ごとに帳簿を作成。
③領収書・請求書の整理: 取引に関する書類を整理・保管。
④試算表の作成: 収支のバランスを見やすくするために、月次試算表を作成。
⑤決算前の準備作業: 決算期の準備や必要な書類を整える。
確定申告等の税務申告については税理士の独占業務であるため、提携税理士事務所がご対応いたします。
記帳代行を依頼することには、多くのメリットがあります。特に、中小企業や個人事業主にとっては、以下のような利点が大きいです。
1. 時間と手間の節約
記帳や経理作業は、ビジネスオーナーにとって非常に時間がかかる作業です。記帳代行を専門家に依頼することで、その時間を本業に集中するための時間に充てることができます。特に、仕訳の入力や帳簿の作成といった日常業務をアウトソーシングできる点が大きな利点です。
2. 経理のミスを防げる
経理の知識が不足していると、記帳ミスや税務申告に影響を与えるミスが発生する可能性があります。記帳代行を依頼すると、専門家が正確に処理してくれるため、ミスのリスクを大幅に減らせます。
3. コストの削減
専任の経理担当者を雇うよりも、記帳代行を利用する方が安価で済むことがあります。特に、事業規模が小さい場合や、フルタイムで経理担当者が必要ない場合には、代行サービスはコスト効率の良い選択です。
4. 決算準備がスムーズ
適切に記帳されていると、決算や税務申告の際にスムーズに進めることができます。税理士に決算を依頼する際も、日々の経理が整っていれば、追加作業が少なくなり、効率的に進められます。
5. 税務対応がしやすくなる
正確な帳簿管理は、税務署からの問い合わせや監査に対しても有利です。税務申告に必要な書類を整えやすくし、税理士との連携もスムーズに進められるようになります。
6. 経営の透明性を高める
日々の取引をきちんと記録することで、経営状況が明確になり、事業の進捗や課題を早期に把握できます。これにより、将来の経営計画や資金繰りの改善にもつながります。
7.本業に集中することができる
記帳代行を依頼すれば、本業に集中することができます。会社の規模によっては、経営者自身が記帳業務を行うことも珍しくありません。記帳代行を依頼することで、煩雑な記帳業務に時間を割く必要がなくなり、本業に集中できるようになることがメリットです。
記帳代行を依頼するデメリット
1.コストがかかる
記帳代行には、コストがかかります。記帳業務の手間や時間を削減できるのはメリットですが、その代わりにコストがかかってしまうのは、記帳代行のデメリットの1つといえます。
2.リアルタイムに業績を把握できない
記帳代行を依頼すると、リアルタイムに業績を把握できないこともデメリットです。記帳代行を依頼した場合、必要書類を渡してから実際に帳簿を確認するまでには、一定の期間が必要になります。特に請求書の控えは、支払い処理が済んでから依頼先に渡すことになるため、どうしてもタイムラグが生じてしまいます。
記帳業務をする際には、「簿記」の知識が必要不可欠です。簿記を知らずに記帳業務をしてしまうと、税務上会社にとって不利益な経理計上をしてしまったり、違法とは知らずに脱税行為に近い計上をしてしまったりします。また、そうした細かなミスが重なると、決算の際に全てやり直さなくてはならなくなってしまったりと、企業にとってデメリットになってしまうことが多い業務です。
このような内容のお悩みがあるかたは、一度マミヤ行政書士事務所までご相談ください。提携税理士事務所の税理士さんと共にお客様のお役に立ちます。
・記帳業務に時間を取られてしまっている
・作業的な仕事ではなく、本業の営業に専念したい
・毎月の面倒な会計ソフトへの入力から逃れたい
・簿記の知識があいまいなので、プロに任せたい
・ご家族から「もう経理をしたくない」と言われている
・経理担当者が辞めてしまったときに、経理をできるものがいない
・売上が下がってきているので、経理担当者の人件費を減らしたい